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 胃潰瘍の原因には様々なものがあります。

 最も知られているのはストレスでしょう。ところで、何故ストレスが溜まると胃潰瘍を引き起こすがご存知でしょうか。もともと胃は胃酸を分泌して食物を消化しますが、強い酸性を持つ胃酸が胃の粘膜を傷つけないように、普段は防御機能が働いています。ストレスが溜まると自律神経のバランスが崩れ、胃酸と防御機能のバランスがおかしくなるのです。交感神経が活発になることで胃酸の分泌が増えたり、防御機能を持つ内分泌液の分泌量が減ったりします。それに、防御壁自体もその力が弱まることで胃酸で消化されたりします。

 次に、薬が原因のケースです。以前はステロイド剤が胃潰瘍を誘発すると言われていましたが、使用の有無は胃潰瘍の発症率に有意な差がないと実証されています。むしろ最近脅威となったのは非ステロイド剤であるNSAIDs系のお薬です。これはアスピリンなど、鎮痛剤の多くに含まれている成分なのですが、副作用として胃粘膜に異状を来します。結果、胃酸が胃壁を荒らしてしまうというわけです。腹痛薬や生理痛止めなど、市販でも効果の信頼出来る痛み止めが手軽に買える時代になったからこそ、安易に頼るのは危険というわけです。厄介なのは、たとえ座薬であっても胃潰瘍を引き起こしうることです。一度吸収されればそれが経口だろうがそうでなかろうが同じだからです。

 また、ピロリ菌も胃潰瘍の原因になりえます。ピロリ菌に感染することで、胃の粘膜が弱まってしまうからです。もし治療をしても胃潰瘍を何度も繰り返す場合は、ピロリ菌に感染している疑いがあります。胃潰瘍の治療において、胃酸を抑える薬と同時にピロリ菌を取り除く薬も使うこととなりますが、幸いにも除菌には保険が適用されます。ちなみにピロリ菌の感染を調べる診断も保険適用内なので、胃潰瘍の症状に悩む人は菌の存在を疑ってみてください。一度除菌されれば、少なくともそれを原因とする胃潰瘍は起きなくなります。

胃潰瘍のメカニズム
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